アルバムタイトルBudd Johnson and The Four Brass Giants1910年テキサス州ダラス生まれのテナーサックス奏者バド・ジョンソンは早くから正式な音楽教育を受けておりルイ・アームストロング、アール・ハインズなどスウィング時代の有名楽団に参加し奏者、編曲者として頭角を現します。有名なエピソードはハインズ楽団在籍中にディジー・ガレスピーやチャーリー・パーカーを招集、育成し後のビ・バップの基礎づくりに貢献したと言われています。このアルバムはバド・ジョンソンとフォー・ブラス・ジャイアントというタイトルで、ジョンソン(ts)とクラーク・テリー、ハリー・エディソン、ナット・アダレイ、レイ・ナンス(tp)という4人のトランペッターによるブラス群に加えリズムセクションとしてトミー・フラナガン、ジミー・ジョーンズ(p)、ジョー・ベンジャミン(b)、ハーブ・ラブレ(ds)というベテランジャズメンによる編成、自身の編曲によりバンドメンバーが見事なアンサンブルとアドリブを展開しています。US Original Riverside RLP 9343 stereo DG ジャケットは経年劣化で擦れ、黄ばみ、右下折れ、裏面に書き込みがあります。盤はA面I曲目終わり頃、2曲目、B面3曲目に数回小さなノイズ、他も所々小さなノイズが入りますが全体的にはほとんど問題ないレベルだと思います。1960年録音のステレオ盤ですが音質、音圧とも良好で迫力あるサウンドが飛び出してきます。モダンジャズとはまた違う心地よいスウィング感、レイ・ナンスが2曲で演奏するノスタルジックな哀愁漂うバイオリンは全体的なサウンドに絶妙なスパイスとなっています。